18日の東京株式市場は幅広い銘柄に買い注文が出て、日経平均株価が午前中、一時600円以上、値上がりしました。アメリカのインフレ懸念などから大きく値下がりしていた銘柄を買い戻す動きが広がっています。

18日の東京株式市場は、取り引き開始直後から買い注文が広がり、日経平均株価は、17日の終値より600円以上、値上がりしています。東京市場ではアメリカのインフレ懸念などから先週以来、大きく値下がりする場面がたびたびありましたが、18日は欧米などでワクチン接種が進み、経済活動が一段と正常化に向かっていくという期待感から値下がりした銘柄を買い戻す動きが多くなっています。

内閣府が18日発表した昨年度・2020年度のGDP＝国内総生産は、新型コロナウイルスの影響で実質の伸び率がマイナス4.6％となり、リーマンショックが起きた2008年度のマイナス3.6％を超えて、比較可能な1995年度以降で最大の下落となりました。また、合わせて発表した昨年度最後の四半期である、ことし1月から3月までのGDPは、前の3か月と比べた実質の伸び率が、年率に換算してマイナス5.1％と、3期ぶりのマイナスとなりました。

また18日は、ことし3月までの1年間のGDPもまとまります。

大手アルミメーカーの日本軽金属が愛知県の工場で25年間にわたって、アルミ板の品質検査を日本産業規格＝JISの規定とは異なる方法で行い、製品を出荷していたことがわかり工場はJISの認証を取り消されました。

メガバンクを傘下に持つ大手金融グループ3社の昨年度の決算は、新型コロナウイルスの影響が長期化しているため、2社で貸し倒れに備えた費用が前の年度の2倍に増えました。

緊急事態宣言が出ている東京を含む首都圏の1都3県で、16日までの1週間、飲食店を利用した人は、2回目の宣言が出ていた期間の平均と比べて25％減少したという、民間の調査がまとまりました。

小説や映画が人気の「ハリー・ポッター」の世界を体験できる施設の建設が、去年閉園した東京 練馬区の「としまえん」の跡地でこのほど始まりました。

中国の先月＝4月の主要な経済統計が発表され、工業生産が去年の同じ月と比べて9％余りのプラスとなるなど、新型コロナウイルスの感染拡大の影響からの回復傾向が続いています。

新型コロナウイルスの感染が再拡大する中、安全な資産とされる「金」の価格が上昇しています。金の先物価格は、取り引き時間中として、ことしの最高値を更新しています。