新型コロナの影響を色濃く受ける外食大手3社の業績は、ファミリーレストラン2社が外出自粛などによって最終赤字に、一方、ハンバーガーチェーンは宅配需要に支えられて増益となり、明暗が分かれる形となりました。

ファミリーレストラン大手の「ロイヤルホールディングス」のことし6月までの半年間の決算は、緊急事態宣言の影響で主力の外食事業で収益の改善が遅れて最終的な損益が31億円の赤字となり、この時期としては、2年連続の赤字となりました。

埼玉県の大野知事は、緊急事態宣言が出たあとも感染拡大に歯止めがかからないことから、大規模商業施設で特定の階に利用者が集中しないよう、追加の対策を要請することを明らかにしました。

大手ビールメーカー各社のことし6月までの半年間の決算は、国内の飲食店向けの販売の厳しい状況が続く一方、経済活動の正常化が進む海外の事業などが収益を下支えし、最終的な利益は2社が増益、1社が黒字に転換しました。

12日のニューヨーク株式市場、ダウ平均株価は景気回復への期待からいくぶん値上がりし、3営業日連続で最高値を更新しました。

フリマアプリ大手のメルカリはことし6月までの1年間の決算で、上場以来初めて最終的な利益が黒字となりました。コロナ禍の巣ごもりを背景に、オンラインでの売買が増えたことが主な要因です。

大手鉄鋼メーカー3社は来年3月までの1年間の業績について、コロナ禍で落ち込んでいた自動車向けの鋼材などの需要が回復しているとして、最終的な利益の見通しをそろって上方修正しました。

イギリスのことし4月から6月のGDP＝国内総生産は、新型コロナウイルスの感染対策が緩和され経済活動の再開が広がったことから、前の3か月に比べた伸び率が4.8％のプラスとなりました。

12日の東京株式市場、新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めがかからず、景気に悪影響を及ぼすのではないかとの見方が広がり、日経平均株価は値下がりしました。

日産自動車は、新型コロナウイルスの感染拡大によって、マレーシアからの半導体の供給が滞っていることから、アメリカ南部テネシー州の主力工場での生産を2週間、休止することにしました。