イギリスの大手石油会社シェルは8日、原油や天然ガスなどのロシアからの調達を終了させ、ロシア事業から撤退すると発表しました。

幅広い金融取引で活用されてきた「LIBOR」と呼ばれる国際的な金利指標が廃止され混乱が生じる懸念も出ていましたが、国内では混乱なくほぼすべての取り引きで新たな指標への移行が完了したことが日銀などの調査で分かりました。

ロシアへの経済制裁の影響で世界の航空機の運航に影響が広がる中、日本郵便はイギリスやドイツ、フランスなどに宛てたEMS＝国際スピード郵便と、航空機を使った国際郵便の新規引き受けを停止すると発表しました。

ロシアによるウクライナへの軍事侵攻を受け、大手クレジットカード会社「JCB」はロシアでのカード決済事業を今月14日以降、停止することになりました。

8日の東京外国為替市場は、ここ最近、ヨーロッパ経済の先行きへの懸念から売られていたユーロを買い戻す動きが出て、円はユーロに対して値下がりしました。

ことし1月の景気動向指数は、景気の現状を示す指数が前の月を0.5ポイント下回り、4か月ぶりに低下しました。オミクロン株の感染が急拡大し、自動車業界で減産が相次いだことが主な要因ですが、景気判断については「足踏みを示している」というこれまでの表現が据え置かれました。

航空大手のANAホールディングスは、2023年度の下半期を目標に、成田空港を拠点として新たな国際線の運航を始めることになりました。新型コロナの感染収束を見据え、外国人観光客などの需要を取り込むねらいです。

経済安全保障やサイバー攻撃などへの対策をめぐり、古川法務大臣は情報収集や分析機能を一層強化する必要があるとして、4月から公安調査庁に2つの特別調査室を立ち上げる方針を明らかにしました。

銀行と信用金庫が企業や個人に融資した残高は、先月の1か月間の平均で580兆円余りでした。過去最高だった1月からは減少しましたが、新型コロナの影響が大きい中小企業向けを中心に高い水準が続いています。

8日の東京株式市場は取り引き開始直後から大幅に値下がりし、日経平均株価は2万5000円を下回りました。ロシアによるウクライナの軍事侵攻で原油や穀物などの価格高騰が景気に悪影響を及ぼすという懸念が強まりました。日経平均株価が2万5000円を割り込むのは、おととし11月以来、およそ1年4か月ぶりです。