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【東京市場】日銀は利下げ実施、異例の同数採決
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週末の東京市場は日銀の金利発表を睨んで神経質に振れた。
朝方は株式市場で利益確定売りが膨らみ、円買いが先行。
ユーロ円は127円台から一時125円割れ、ポンド円は162円台から一時159円割れ、ドル円は99円付近から一時98円円割れへ下げた。
ただ、日銀の利下げに対する期待感も根強く、日経平均は寄り付き直後の売りが一巡すると安値で揉み合いに転じた。
午後には利下げ期待が先行して日経平均が下げ渋り、一時9000円台を回復。
ユーロ円は161円台後半、ポンド円は161円台後半、ドル円は98円台まで買い戻された。
東京時間午後には日本銀行が金融政策会合の結果を発表。
政策金利である無担保コール翌日物の誘導目標を0.20%引き下げると 発表したほか、超過準備預金への0.10%の金利付与、補完貸付金利の 0.25%引き下げが発表された。
発表直後は瞬間的に株安、円高が進行。
ユーロ円は1円半、ポンド円は2円半下落した。
ただ、その後は株高、 円安の動きが一旦巻き戻されるなど方向性に欠けた。
◆利下げは異例の同数採決、執行部と委員で意見割れる 今回の決定会合は執行部と委員らの間で意見が真っ二つに割れた。
採決は4対4の同数。
最終的には議長の白川総裁が利下げを決定した。
利下げに賛成したのは白川、西村、山口、野田の4氏。
一方、須田、水野、亀崎、中村の4氏は利下げに反対した。
声明では緩和的な金融環境の確保を通じて、物価安定の下での持続的 成長経路への復帰に向け、最大限の貢献を行うとの見方が示された。

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