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【NY市場】FOMCを微風で通過、波乱は無し
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29日のNY市場では大口のドル売りが入ったこ
とで、対主要通貨でドルは軟調に推移した。
ドル安の動きの中で、クロス円は水準を切り 上げた。
FOMCでは市場予想どおり0.50%の利 下げとなり、イベントを無難に通過したこと で株式市場は上昇、終盤にかけて円売りが入 る場面もあった。
ただ、一時200ドル程度の 上昇幅となったダウ平均は下落して終了し、 円売りは続かなかった。
この日のFOMCでは0.75%の利下げを見通す向 きもあったため、政策金利発表後、一時的に 株売り・円買いとなった。
ただ、米景気が悪 化している一方で、今後も米利下げ局面が継 続する見通しであることから、株安の反応も 限られた。
声明文は前回8日の内容と大筋で 変わらなかった。
大きな波乱も無く、FOMCを 微風で通過したといえそうだ。
◆大口のドル売り、対主要通貨でドル軟調 ユーロドルは1.2735レベルから1.2991レベルまで、ポン ドドルは1.5992レベルから1.6474レベルまで上昇。
ドル カナダは1.2638レベルから1.2124レベルまでドル安が進 んだ。
スイス系の銀行から大口のドル売り注文が持ち込 まれたとの観測があった。
カナダは原油や金の上昇にも サポートされた。
ドル安推移の一巡後、米系のユーロ売り・ポンド買い観 測の中、ユーロドルは1.2815レベルまで反落。
FOMCでの 利下げ幅が0.50%にとどまったことがユーロ円などのク ロス円を押し下げ、ユーロドルやポンドドルを圧迫する 場面もあった。
ただ、クロス円の下値は広がらず、ユー ロやポンド、カナダはドルに対してこの日の高値圏を維 持した。
◆クロス円は堅調ながら、ドル円は蚊帳の外 ドル円は96.39-98.00レベルで方向感無く推移。
NY午前 は対主要通貨でドル安となったものの、クロス円が円 安推移となったため、ドル円の値幅は限定された。
その後、FOMCでの0.50%利下げを受けて米株式市場が 反落、ドル円は96.39レベルまで下落しNY市場での安値 をつけた。
ただ、米株式市場は一方的な動きにはなら ず、ドル円は水準を切り上げた。
クロス円では、ユーロ円が123.42レベルから126.94レ ベルまで、ポンド円が155.05レベルから161.16レベル まで上昇した。
ドルに対してユーロやポンドが堅調に 推移したことが背景。

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