スポンサーリンク |
【ロンドン市場】円買い優勢で始まるも後半は調整に
- 記事詳細
-
週明け27日のロンドン市場は東京市場後半の
円買いの流れを受けて始まった。
アジア株が 大幅続落、欧州株も前週末比3-5%安へ下落した ことで、リスク回避的な円買いが先行した。
ドル円は93円割れから92円台前半へと軟化した。
クロス円の売りも強まり、ユーロ円は一時113円台 半ばへ、ポンド円は141円を割り込んだ。
独IFO景況感指数が5年来の低水準となったことも ユーロ売り材料となった。
しかし、米株先物や欧州株が次第に下げ渋ると 円買いの巻き返しが強まり、ドル円は93円台後半 ユーロ円116円台後半、ポンド円145円近辺へと 大きく反発、ロンドン序盤の下げを消した。
ただ、前週との比較では円高水準での推移だった。
前週末のようなパニック相場の様相からはやや 落ち着きを見せ始めていた。
ただ、値が飛び易く、短期ボラティリティーは 異常なほどの高水準だった。
流動性が不足気味で、 不安定さは依然として残されていた。
◆ユーロ円、一時113.60円に下落 ユーロ円はロンドン序盤に一時113.60レベルへと下落、 2002年5月以来の安値水準を記録した。
欧州株が軟調に 取引されたことに加え、10月ドイツIfo景況感指数が 90.2と5年来の低水準だったことも影響した。
Ifoのエコノミストは同調査でドイツ企業は輸出減退を 予想しており、信用収縮を最大の懸念事項とした。
また対応策としては50bpの利下げ、減税が必要とした。
後半はショートカバーの動きに116円台後半へと反発 して、東京市場後半からの円高の動きを消した。
しかし、前週末終値および東京市場前半の円安水準は 回復されず、依然として上値は重かった。
◆豪中銀、介入観測も効果は目立たず 先週、豪中銀が豪ドル/ドル買いの市場介入を実施 したと東京タイムに報じられたが、ロンドン市場 でも介入観測が流れた。
しかし、豪ドル/ドルは一時 0.6020レベルと前週末の安値を割り込んだ。
ただ、後半はクロス円の巻き返しに後押しされて 0.61近辺に反発する動きをみせた。
介入の効果については不透明だった。

スポンサーリンク |