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英国、迷走から英断へ(FINANCIAL TIMES)
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- 昨年以降、金融システムの崩壊を前に英国の金融当局は不器用な素人のように迷走してきたが、遅ればせながらついに正しいことをやってのけた。 アリステア・ダーリング財務相は8日、銀行に最大4000億ポンドの資本注入をすると表明した。ゼロの数以上に、示された政策パッケージがこれまでほかの欧米諸国が発表した救済策のどれよりもまっとうであったことが驚きだった。 英国の官僚はついに過去、とりわけ1990年代の日本やスウェーデンの危機から正しい教訓を導き出した。さらに重要なのは、英国の対応が米国に政策の見直しを促す可能性があることだ*1。 英国の動きを歓迎すべき理由は少なくとも3つある。まず米国に先んじて、これほど深刻な危機においては優先株の購入を通じて銀行に資本注入する方が、不良債権の買い取りよりも有効という事実を認めたことが大きい。

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