スポンサーリンク |
【NY市場】円安推移も、終盤にかけて失速
- 記事詳細
-
17日のNY市場は米株式市場の下げ渋りを受け
て円安推移。
この日発表された米住宅着工・ 建設許可件数や米ミシガン大学消費者信頼感 指数は市場予想を大きく下回った。
住宅着工 件数の先行指標である建設許可件数の落ち込 みからは、住宅市場のさらなる低迷が示唆さ れた。
ただ、米株式市場では、製薬などディ フェンシブ銘柄に資金が流入し、一時堅調に 推移したことで、円売りとなった。
TEDスプ レッドの縮小など、金融市場が改善の方向に 向かっていることも好感された。
終盤にかけて株式市場は伸び悩み、マイナス 圏で引けたが、円買いは限られた。
◆株式市場底堅く、ドル円、クロス円は往来 ドル円は100.70レベルから101.78レベルまで反発した。
ダウ平均が300ドルの上げ幅となったことで円安推移した。
ただ、米株式市場は終盤に反落し、ドル円の戻りは東京市場の 水準までだった。
クロス円では、ユーロ円が135.11レベルから137.26レベルまで、 ポンド円が174.12レベルから176.51レベルまで反発した。
ただ、株式市場が反落すると、クロス円の上値も抑えられた。
先週末10日、先進7か国財務相・中央銀行総裁会議を控えた段階で TEDスプレッドは4.63%台まで拡大した。
ただ、主要国が金融機関の 支援や流動性供給の強化に努めた結果、TEDスプレッドは3.62%台 まで縮小してきている。
依然として高水準ながら、金融市場の混乱は 改善の方向に向かっているようだ。
◆シカゴ連銀総裁はリセッション入りは不可避との見方 ポンドドルはポンド売り・ユーロ買いが強まる中、 1.7223レベルまで下落した。
その後、ポンド円が反発したことで、 1.7350レベルまで水準を切り上げた。
ユーロドルはユーロ円が安値から 切り返したことで、1.3496レベルまで戻したが、 終盤にかけて1.3400付近へ押し戻された。
この日、エバンス・シカゴ連銀総裁は講演で、 「失業率がこれだけ悪化していると景気後退しないのはまれ」、 「リスクプレミアムは低下する見通しだが、リスクが過小評価 されていた時期には戻らない」などと発言した。
米金融機関に対する支援についても発言したが、 全般的に悲観的内容だった。

スポンサーリンク |