スポンサーリンク |
【東京市場】株価急落で円高進行、激しい振幅に
- 記事詳細
-
10日東京市場は序盤から大荒れの展開だった。
前日のNYダウが約700ドルの大幅安となり、 アジア株が総崩れとなった。
日経平均は寄り付きから売り気配銘柄が 目立ち、一時1000円超の記録的な下落になった。
為替市場では急速に円高が強まった。
ドル円は98円、ユーロ円は133円を割り込んだ。
98円割れは3月18日以来の円高ドル安水準。
133円割れは05年7月以来の円高ユーロ安水準。
しかし、株価急落が一服すると仲値にかけて 急速な巻き返しが入り、ドル円99円台後半、 ユーロ円135円台乗せと、序盤の下げを消した。
午後の取引で株価の戻りの鈍さが確認されると ドル円が98円台後半に下落と、再び円買いが 優勢になった。
米当局が銀行預金を一時的に 全額保証を検討と米紙が報じ、99円台へと 戻したが、日経平均は午前の下げを戻せず、 リスク回避的な動きは払拭できずに終わった。
市場では大和生命の更生手続き開始が話題になった。
サブプライム危機による日本の金融機関として 初めての破綻となった。
◆ドル円除く主要通貨、ドル買い強まる リスク回避的な動きが強まり、クロス円の売り圧力が ドル円以外の通貨でのドル買いを強めた。
目立つ動きを見せたのがポンドとカナダドル。
ポンドドルは1.7000を割り込むと下落に弾みが付き 1.6770レベルへと急落した。
2003年11月以来、約5年ぶりの安値水準となった。
また、ドルカナダは1.16台に乗せた。
1.16台での取引は2007年3月以来となる。
07年前半は原油先物が80ドル周辺で揉み合った時期で、 現在も82ドル台と奇妙に一致する水準だった。
◆原油と金、逆行する動き 原油先物は世界的な景気減速による需要減懸念から売られ、 82ドル近辺と前日終値から4%超の大幅安になった。
一方、金先物はリスク資金の逃避先として買われ、 一時930ドル超えと、前日比約5%の逆行高となった。
◆大和生命の更正手続き開始 大和生命の更正手続き開始が報じられた。
サブプライム危機による日本の金融機関として 初めての破綻となった。
負債総額は2695億円、 08年9月時点の債務超過額は115億円だった。
運用資産の約3割を不動産、仕組み債券、 ヘッジファンド運用に振り向け、債務超過に陥った。
与謝野担当相は、生保業界で大和生命以外に問題が あるところは全く無いと述べ、市場に冷静な対応を 求めていた。

スポンサーリンク |