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米FRBの緊急利下げ、不十分との見方=ECBなどと協調利下げ
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−ダウ平均、一時9200ドル割れ=追加利下げの思惑で−
【2008年10月9日(木)】 − 米FRB(連邦準備制度理事会)は8日午前7時(日本時間同日午後8時)に、ECB(欧州中央銀行)を始め、イングランド銀行(中央銀行)、カナダ中央銀行、スイス国民銀行、スウェーデン中央銀行と協調利下げを実施したと発表した。
各国の中央銀行もいずれも0.5%ポイントという大幅な利下げで、FOMC(米連邦公開市場委員会)は全員一致で、政策金利であるFF(フェデラル・ファンド)金利の誘導目標を2%から1.5%へ引き下げた。
イングランド銀行も政策金利を5%から4.5%へ、ECBも4.25%から3.75%へそれぞれ引き下げている。
また、この協調利下げとは別に、中国人民銀行(中央銀行)も同日、人民元建て1年物貸出基準金利を0.27%ポイント引き下げ6.93%、1年物預金基準金利も0.27%ポイント引き下げ3.87%とし、豪州中央銀行も先行して、7日に、1%ポイントの大幅利下げを実施、大規模な国際協調利下げとなった。
FRBは昨年夏のクレジット市場危機以降、昨年9月から今年4月まで7回連続で計3.25%ポイントの利下げを実施、その後は3回連続で据え置いており、今回の利下げは半年ぶりとなる。
ベン・バーナンキFRB議長は7日の講演でも、景気の現状について、「最近の経済データや金融市場の状況を見ると、経済成長の見通しが悪化しており、景気悪化リスクが高まっている。
他方、インフレリスクはいくぶん改善している」と景気リスクを強調。
その上で、「FRBは現在の金融政策は依然適切であるかどうか検討する必要がある」と述べ、利下げの可能性を示唆していた。

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