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新JICA発足、目的と財源は不明確なまま(吉田鈴香の「世界の中のニッポン」)
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- 10月1日、新たに独立行政法人国際協力機構(JICA)が発足した。これまでのJICAと、政府系金融機関である国際協力銀行の中の円借款部門(海外経済協力業務)とを統合してできた組織である。1989年からODA(政府開発援助)を含む国際協力の取材を始めた筆者にとっても、長年交流があった2社が統合するという事態には、感慨深いものがある。 この20年間、国際協力と共にあった筆者だが、その間に筆者自身のODAを見る目や求めるものが、大いに変化してきた。前世紀(2000年頃)まで筆者は、国民の血税を原資にODAを行う限りは、現地における日本の存在感を最大化させるべきだ、と主張していた。 実際に、発展途上国の政府機関の廊下を歩けば支援しているドナー国の国旗シールが張られていたり、道路工事をした跡地に石碑が建てられたりしていた。

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