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【NY市場】米雇用環境悪化、米景気は後退へ
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3日のNY市場では、米金融安定化法案が下院
を通過し、ブッシュ米大統領は本法案に署名
した。
バーナンキFRB議長は声明を発表し、 信用危機に対処し経済を支援するためあら ゆる手段を用いるとした。
米財務省もスタッ フの調整など不良債権の買い取りに向けた準 備に入った。
ただ、買い取り入札が行われる まで数週間掛かるとの指摘もあり、信用市場 の状態がすぐに改善に向かうわけではない。
また米雇用統計の結果からは、米消費の一段 の伸び悩みが想定される。
著名投資家のウォ ーレン・バフェット氏は「米リセッション入 りにはまだ時間がある」と発言したが、米景 気の悪化傾向は一段と深刻化しそうだ。
米修正金融安定法案の成立のほか、ベルギー 政府が金融大手フォルティスのオランダにお ける銀行・保険事業を買い取ることで合意し たと発表した。
信用収縮は収まる気配を見せ ていない。
◆米金融安定化法案の成立も、円売りは加速せず ドル円は米雇用統計で非農業部門雇用者数が市場予想 以上に減少したことで、104.47レベルまで下落。
その 後、米金融安定化法案の通過期待や米銀大手ウェルズ ・ファーゴによる同業ワコビアの買収発表で株式市場 が上昇したことから円売りが強まり、ドル円は106.12 レベルまで反発。
ただ、米金融安定化法案が下院を通 過すると、株式市場が値を崩し、105.14レベルまで反 落した。
クロス円は上値の重い展開。
ユーロ円は弱い米雇用統計の結果を受けて、143.96レ ベルまで下落した後、146.83レベルまで反発。
ただ、 堅調に推移していた株式市場が下落に転じたことで、 145.04レベルまで押し戻された。
ポンド円は184.64レベルから188.46レベルまで反発後、 186.60レベルまで水準を切り下げた。
◆ユーロ売り・ポンド買いの動き、独資産運用会社に関する噂も ユーロドルはユーロ円の下落を受けて1.3702レベルま で下落した後、1.3906まで反発した。
ただ、米金融安 定化法案が下院を通過した後は、ユーロ円が伸び悩ん だほか、ユーロ安・ポンド高の動きもあり、ユーロド ルの上値は重かった。
独資産運用会社の安定性に懸念 が広がっているとの噂もあった。
このほか、ユーロ圏のG8のリーダーが預金保証スキー ムに関する協力を提案する可能性があるとの報道もあ った。
来週は、10日にG7財務相・中央銀行総裁会議が 予定されている。
ポンドドルは底堅い展開。
ポンド円の下落を受けて 1.7558レベルの安値をつけた後、1.7838レベルまで反 発した。
米金融安定化法案の成立期待を背景にポンド 円が急伸したことで、ポンドドルも上値を拡大した。
ただ、株安を受けてポンド円が高値から離れると、 ポンドドルも押し戻された。

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