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【東京市場】金融安定化法案 上院通過も、不透明感残る
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2日の東京市場は米金融安定化法案の採決、ECBの金利発表に関する思惑で値動きが振れた。
序盤は米金融安定化法案の成立期待でドル高に振れた。
特に欧州通貨でのドル買いが顕著だった。
市場の一部では欧州の利下げ観測も浮上していた。
ただ、米上院で金融安定化法案が可決されるとドル買いは一服した。
後半は値動きが落ち着いたが、利下げ観測を背景にユーロは安値圏で低迷した。
◆米金融安定化法案、上院は賛成多数で可決 日本時間午前、米金融安定化法案が上院で可決された。
大統領候補のオバマ、マケイン両氏も法案に賛成した。
今回可決された金融安定化法案は29日の米下院で否決 された原案に預金保険上限の引き上げなど修正条項を 盛り込んだもの。
ただし、法案可決に対する市場の反応 は冷ややかだった。
法案可決の報道が伝わると株安、 債券高の反応が見られ、リスク回避的な動きが見られた。
市場の関心は金融安定化法案から世界的な景気減速に シフトしているようだ。
法案成立後、ドル円は106円台 前半から105円台後半に反落、ユーロドルは1.39台前半 から1.40台へと反発した。
◆ユーロ売り圧力続く 東京市場ではユーロ売り圧力が続いた。
きょう発表されるECB政策金利に対する警戒感が背景。
専門家の間では金利据え置きが確実視されているが、 一部で欧州の金融不安に配慮して利下げを期待する向き もある。
ユーロ円は前日安値147.50台を割り込み、 147.40台まで値を下げた。
ユーロドルは金融安定化法案 の成立報道直後に買い戻されたが、反発は一時的だった。
後半には1.39台後半の安値圏で値動きが低迷している。
ユーロ円の下げが他のクロス円にも波及し、クロス円は 上値の重い展開だった。

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