スポンサーリンク |
【NY市場】米景気減速続く、救済法案には楽観論
- 記事詳細
-
1日のNY市場では、現地1日中に米金融安定
化法案が上院を通過するとの見通しからド
ル円は底堅く推移した。
ただ、米ISM製造業景況指数が大幅に悪化し たこともあり、ドルは強弱の材料に挟まれ た。
米金融安定化法案が上下両院を通過し、信 用収縮が後退したとしても、米景気の減速 基調が変化するとのシナリオは描きにくい。
この日発表された米ADP雇用者数は事前予想 ほど悪くなかったが、米ISM製造業景況指数 の雇用指数は大きく悪化した。
生産指数や 新規受注指数も低下している。
週末の米雇用統計で非農業部門雇用者数は ハリケーンやボーイングのストライキの影 響で下振れする可能性が指摘されている。
市場の注目は米金融安定化法案から経済指 標に戻りつつあるのではないか。
◆ドル円、株安で一時円買い強まるも下値は広がらず ドル円は株式市場の反落や米ISM製造業景況指数の悪化 を受けて105.32レベルまで下落し、この日の安値をつ けた。
ただ、米金融安定化法案が上院を通過するとの 期待から金融株が堅調に推移したことで、リスク回避 の円買いは加速せず。
その後、ユーロ圏の銀行救済策が提案されるとの報道 やバークシャー・ハサウェイによるGEの出資を受けて 株式市場は下げ渋り、ドル円も水準を切り上げた。
ただ、ユーロ圏の銀行救済案はラガルド仏財務相によ って否定された。
クロス円は米金融安定化法案が上院を通過した場合、 ドル高の動きが想定されるため、上値の重い展開。
ユーロ円は147.51レベルまで下落した後、149.23レベ ルレベルまで戻した。
ただ、次第に上値を切り下げた。
ポンド円は187.10レベルから188.91レベルまで反発し た後、187円ちょうど付近まで水準を切り下げた。
◆3000億ユーロ規模のユーロ版銀行救済策は観測報道に終わる ユーロドルは1.3976レベルまで下落後、1.4091レベル まで水準を切り上げた。
ただ、NY朝方の急落後は戻り が限られた。
ロイター通信は、フランス政府が今週末にもユーロ圏 の銀行救済案を提案する可能性があると報道した。
救 済額の規模は3000億ユーロで、この報道が株式市場を サポートする場面もあった。
ただ、ラガルド仏財務相 は「そのような計画は無い」と一蹴した。
ユーロドルは一連の銀行救済報道に反応せず、株式市 場を中心に手掛かりとなっていた。
ポンドドルはポンド円の急落を受けて1.7632レベルま で下落。
その後、1.78台まで戻す場面はあったが、米 金融安定化法案が今週中にも成立するとの見方がある 中、上値は重かった。

スポンサーリンク |