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侮れない湾岸産油国の民間成長力(世界鑑測 田中保春の「サウジ・新潮流」)
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- 湾岸産油国と言えば、原油。そう連想される読者がほとんどだと思う。確かに、これまで湾岸産油国の経済成長の原動力は石油やガス収入だった。しかし実は、今後は民間セクターが成長の原動力になると期待されている。世界経済の持続的な成長にとっても、中東の企業部門の成長は大きな要素になってきている。 経済成長を支える民間セクター 例えば、サウジアラビアの2007年のGDP(国内総生産)成長率(名目:7.1%、実質:3.5%)は、前年より鈍化したが、今年からは民間部門が経済成長の原動力となる公算が大きい。サウジアラビアを代表するジャドワ・インベストメントのエコノミスト、ブラッド・ブールランド氏は、今年1月の経済リポート「Feature: Saudi Arabia's economic outlook for 2008」の中で、サウジアラビアの製造業、運輸、建設など非石油部門は、1980年初頭以来の最高の実質成長率(7.6%)を達成するだろう、と大胆に予測している。

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