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インドの工業化に黄信号?(FINANCIAL TIMES)
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- インドの西ベンガル州ナンディグラム村にあるケジューリ地区は、近づくにつれて、すぐにそこだと分かる。辺鄙な農村地帯であるナンディグラム村内のこの地区を通る道には、共産主義の象徴であるハンマーと鎌の旗を掲げた竹竿が並んでいるからだ。しかも地区の入り口には准憲兵隊が立ち、訪問者は全員チェックされる。 州都コルカタから約150kmしか離れていないナンディグラム村では昨年、小規模な内戦が勃発した。インドネシアの華人財閥サリム・グループが建設する経済特区のために、共産党が実権を握る西ベンガル州政府が土地収用を目論んだためだ。 ケジューリ地区の住民は雇用が創出されるとして経済特区を歓迎した。しかし、そのほかの地区のナンディグラム住民は、自分たちの農地を明け渡すことを拒否し、経済特区プロジェクトへの反対運動を始めたのである。

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