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【ロンドン市場】円高、欧州銀の資金難が話題に
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26日のロンドン市場は円高が先行した。
米金融安定化法案に早期成立に不透明感が 広がったことに加え、ベルギー金融大手の フォルティスが資金難に陥っているとの観測 が市場を駆け巡り、欧州株が金融株中心に 下落した。
また、原油先物が大幅安となった ことも資源株の売りを誘った。
為替市場は東京市場の流れを引き継いで円高 が一段と強まった。
ドル円は105円台前半と、東京市場高値から 1円超の下落、ユーロ円は153円台半ばへ下落し 今週の安値を更新する動きとなった。
ドル相場は往来相場だった。
前半はクロス円の売りに伴ってユーロドル など欧州通貨を中心にドル買いが先行した。
しかし、後半は原油の下げ渋りもあり、 ポジション調整からドルが売り戻された。
ユーロドルは1.4550-1.4650レンジでの 振幅相場だった。
◆フォルティスの会見に注目 ベルギー金融大手フォルティスの資金難観測が 欧州株下落の材料となるなか、フォルティスの会見に 市場の注目が集まった。
会見でフォルティスのCEOは、 市場で懸念されている顧客流出に関しては「限定的」で 支払い能力は十分であると述べた。
また、銀行経営は健全、中核的な事業は残すものの、 資産売却を拡大するとした。
しかし、欧州株の反応は鈍く、各国株価指数は 安値圏での取引を続けた。
為替市場も円高水準での揉み合いが続き、 会見後も金融不安は根強かった。
◆原油先物、3ドル超の下落幅に NY原油先物はロンドンタイムに入ってから 下げ足を速めている。
欧州株安をきっかけに106.50近辺での揉み合いから 一気に104ドル台前半まで下落した。
前日終値から3ドル超の大幅安となった。
米金融機関の破綻懸念、米金融安定化法案の早期 実現への不透明感から、米景気の先行きに暗雲が 立ち込めていた。

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