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NY原油市場の強気はいつまで続くのか
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NY市場では現地22日の取引で、中心限月であった原油10月限が過去最大の上げ幅となる$25.45を記録して一時的に130ドル台を付けるなど強気な動きを見せた後、前日比16.37ドル高の120.92ドルで取引を終えています。
この原油市場の動きに関して市場では、深まる信用縮小に対応するため75兆円もの大量資金供給を始めとする素早い金融当局の動きにより、サブプライム問題の根強さを確認しながらも悪材料は出尽くしたとの見方が浮上したことが好感された、とも言われています。
しかしながら、実際には金融機関の救済策は決定に至る、もしくはその見通しが付いたわけではありません。
また、22日、23日とダウ平均が続落し、終値ベースでのこの2日間の下げ幅が534.27ドルを記録したところを見ても、依然として米国経済に対する不安感は根強い状況にあると言え、それだけに今後のエネルギー消費を楽観的に見るには時期尚早と思われます。
そのため、今回、原油市場が過去最大の上げ幅を記録した理由としては、需要という側面よりも供給とボラティリティの高まりという要因にあると考えられます。
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