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【NY市場】救済策原案は修正が必要との見方
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23日のNY市場では原油価格の下落でドル高
が進む場面もあったが、薄商いの中で、
一方的な動きとはならなかった。
注目されたバーナンキFRB議長とポールソン 米財務長官の議会証言後、議会側から早期 承認に否定的な発言が多かったが、ドル売り とはならなかった。
◆ユーロドル、買収報道や原油安で軟調 ユーロドルは1.4782レベルから1.4622レベル まで下落。
原油価格の下落でドルがサポート されたほか、ユーロポンドの下げがユーロド ルを圧迫した。
ただ、薄商いの中、終盤近く になると、1.47台まで反発する場面もあった。
ユーロポンドは仏EDFによるブリティッシュ ・エナジー(BE)買収が合意間近との報道が ある中、ユーロ売り・ポンド買いの動きが 続いた。
ユーロポンドは0.7963レベルから 0.7906レベルまで下落した。
ポンドドルは1.8585レベルから1.8470レベル まで下落。
ユーロ売り・ポンド買いの動きは あったものの、株安でポンド円の上値が重か ったほか、原油安・ドル高の動きもポンド ドルを圧迫した。
ただ、終盤になるとドル高 の動きは一巡し、方向性は乏しかった。
◆ドル円、議会証言は手掛かりとならず、値動き限定 ドル円は105.40レベルから106.06レベルまで水準を切 り上げた後、105.23レベルまで反落。
原油安を受けて 対主要通貨でドル高の動きがあったものの、株安を受 けてクロス円が軟調だったため、ドル円も押し戻され た。
ユーロ円は156.17レベルから154.54レベルまで、 ポンド円は196.59レベルから195.20レベルまで下落し た。
◆バーナンキFRB議長、救済策の成立が景気に影響との見方 この日、ポールソン財務長官と、バーナンキFRB議長が 上院銀行委員会で証言を行った。
バーナンキFRB議長は「財務省が提出したプログラムは 納税者に不合理な負担を押し付けることなく、景気回 復の助けとなる」などと語った。
また、不良債権の買 い取りスキームは住宅ローン関連の資産の適正な価格 を市場に示すように設定されるとも述べた。
住宅ローンに絡んだ債券が適切に再評価されれば、 買い取り機関が被る損失が限定され、納税者負担も 最小化されるとの見通しも示した。
このほか、バーナンキFRB議長「金融市場は切迫した 状況にあり、救済策無しではさらに悪化」、「雇用は さらに失われ、GDPは縮小、住宅の差し押さえは一段と 増加する」とした。
議会証言終了後、救済策の原案は修正が必要になると 指摘する議員が多かった。
救済策の週内成立に不透明 感が増している。

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