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120周年を迎えた日本の意匠制度(デザインビジネス最前線)
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- 今年、日本の意匠登録制度が120周年を迎えたことは、あまり知られていない。機能や機構などを守る特許制度と異なり、工業製品の外観を保護することにより、意匠制度は独自性のある製品を保護、育成してきた。政府はGマーク制度などでデザインの活用を奨励する一方、意匠制度を整備することで安易な模倣を排除し、産業界の健全な発展を目指してきたと言える。 EU諸国の多くが登録に無審査制度を採用しているのに対し、日本は一貫して審査登録制を守ってきた。特許庁による審査がスピーディーになった現在でも、審査に数カ月を要するため、ファッションや玩具など、商品サイクルの短い産業界への制度浸透は相変わらず進まないが、家電や自動車といった基幹産業のモノ作りやブランディングに欠かせない制度として定着している。

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