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【NY市場】AIG関連情報に翻弄、米金利は据え置き
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16日のNY為替市場はAIGを巡る情報に翻弄された。
ドル円、クロス円はAIG救済観測で買い戻されたが、救済案の中身を巡って情報が錯綜、後半は伸び悩んだ。
利下げ有無が注目されたFOMCでは政策金利が据え置かれ、株安・円高の反応が見られた。
ただ、市場の関心は破綻観測の出ているAIGに注がれ、政策金利据え置きに対する反応は発表直後に限られた。
◆円高一服も、不透明感続く NY市場ではドル円、クロス円が買い戻され、 円高進行が一服した。
ドル円は106円台、ユーロ 円は150円台半ば、ポンド円は190円付近、 豪ドル円は85円台半ばまで買われ、NY序盤の安値から大きく 円安方向に振れた。
FRBがAIGに融資提供を行う可能性があると 報じられるなど同社の救済観測の浮上がショートカバーを誘った。
ただ、後半には米政府がAIGを公的管理下に置くことを検討中と 報じられ、時間外取引の米国株が急落。
株価反落でドル円、 クロス円が高値から反落するなど救済案の中身を不安視する 動きも見られた。
◆FOMC声明、ハト派色鮮明とならず きょう発表された米政策金利は2.00%で据え置かれた。
声明文では成長、インフレ双方が大きな懸念であるとし、 景気重視の姿勢を鮮明に打ち出すことはなかった。
声明冒頭で金融市場の緊張、経済成長の悪化を指摘する など、前回と比べ景気重視にシフトしつつあるが、景気、 インフレ両睨みの姿勢は不変。
基本的に中立と言える。
原油価格が100ドル割れ、ドル高が進むなど前回のFOMC 開催時(8月5日)からインフレ圧力は改善したものの、 声明文でインフレ改善に関する具体的な言及はなかった。
FF金利先物はFOMCの結果発表を受け急落。
水準としては 依然、年内の利下げが織り込まれているものの、週初に 浮上した大幅利下げ観測は後退している。
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