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【ロンドン市場】リーマンと欧州成長見通しで円高に
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10日ロンドン市場は米リーマン・ブラザーズの
決算発表を巡って神経質な展開から始まった。
決算発表を前倒ししたことから市場の期待感も あり、序盤は円安傾向の値動きだった。
しかし、リーマンと韓国産業銀行との交渉が不調 に終わったことが伝わると欧州株、米株先物の 上下動が激しくなり、不安定な相場展開となった。
また、欧州委員会が成長見通しを引き下げ、 英独のリセッションの可能性に言及したことで、 ユーロやポンドが売られる場面もあった。
東京時間20:30過ぎにリーマンの決算が発表され、 1株損失が予想より大きかったことや、資金調達に ついての具体的な案件が発表されなかったことから 米株先物がマイナス圏へと下落、為替市場では 当初、ドル売り、その後は円買いが急速に進んだ。
ドル円は106円台半ばと高値から約1円の下落、 ユーロ円は一時150円手前まで急落、東京市場の 高値からは2円超の大幅安となった。
◆ポンドとユーロが急落、EUの景気後退見通しで 東京時間18時に発表された欧州委員会の経済見通しで、 ドイツ・スペイン・イギリスにテクニカル的な景気後退の 可能性がある、との表現があった。
欧州株で英FT指数、独DAX指数に売りの反応が強まった。
為替市場では発表直後の値動きはみられなかったが、 やや遅れてポンド売り、ユーロ売りの反応が強まった。
ポンドドルは1.7650近辺から一気に1.7570近辺へ、 ユーロドルは1.4160近辺から一気に1.4110近辺へ急落した。
また、ユンケル・ユーログループ議長は、 ユーロ相場は依然として実質的に過大評価されている、 と述べたことから一段とユーロ売りを誘う場面もあった。
◆米リーマン、第3四半期決算で1株損失5.92ドルに 米リーマンは東京時間20:30過ぎに第3四半期(6-8月期) の決算を発表、1株当り損失5.92ドルと事前の市場予想 を下回る弱い結果となった。
また、資金調達について具体策の発表が無く、交渉中の 事案について発表するに留まった。
為替市場ではドル売りおよび円買いが強まった。
ユーロ円は一時150.15レベルと大台割れ寸前まで急落した。
ドル円は一時106.60レベルと高値から1円の下落となった。
しかし、NY市場序盤にかけては円買いが一巡すると ドル円107円台、ユーロ円151円台を回復する荒れた値動き になった。
ユーロドルは1.4080-1.4150での激しい上下動をみせたが、 方向性は希薄で、水準的には依然としてドル高圏だった。

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