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【ロンドン市場】欧州株高で、円安の動きに
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ロンドン市場では、欧州株が金融銘柄主導で
上昇したことを受けて、円売りが強まった。
ドル円は108円台にしっかりと乗せる場面も あり、東京市場での円高の動きを消した。
欧州通貨を中心にクロス円の買いが強まり、 ユーロ円は一時153円台半ば、ポンド円は 191円近辺まで上昇して、本日の高値を更新 する堅調な相場展開だった。
東京市場では、アジア株全般に調整ムードが 強かっただけに、欧州株の上昇が市場心理を 一変させていた。
ただし、後半はNY市場の参加を控え、 ポジション調整の動きが見られるなど慎重な 取引となっていった。
◆クロス円が上昇、株高、原油安を好感 欧州株が英株式市場主導で堅調なことや、OPEC総会で 原油生産枠が据え置きとなるとの見方から原油が軟調に なっていることが、円売りの動きを誘った。
英FT指数は前日はシステムトラブルで7時間にわたり 取引停止となるハプニングがあったが、本日は正常に稼動。
銀行・住宅金融株中心に1%超の上昇となった。
また、原油先物がOPEC総会での生産枠据え置き観測で 軟調に推移したことが好感された面もあった。
ユーロ円はロンドン序盤の151円台前半から上昇し続け、 一時153円台後半と、東京市場での下落を埋め切った。
豪ドル円も86円台前半から一時88.50近辺に上昇し、 東京市場から大きな振幅相場を形成した。
ただし、後半はNY市場を控えて次第に上値が 押さえられていった。
◆英生産関連指標は下振れ、ポンド売りは軽微 7月の英鉱工業生産および製造業生産高はいずれも マイナスの伸びとなり、予想よりも弱い結果に終わった。
製造業生産高は前月比-0.2%で5ヶ月連続でのマイナスだった。
ポンドドルは発表直後に売りの反応をみせたが、 動きはすぐに落ち着き、クロス円主導で上昇に転じた。
英株式が堅調なことで、指標の弱さが相殺された面も 指摘されよう。
◆ドル円堅調、ユーロドル堅調 クロス円主導の展開となったことで、ドル円が108円を 挟んで底堅く推移する一方で、ユーロドルなどその他の 主要通貨は上昇した。
ユーロドルは1.40台半ばから一時1.42乗せへと買われた。
しかし、後半はポジション調整の動きが強まり、 クロス円と共に反落、1.41台前半に戻した。

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