スポンサーリンク |
【NY市場】円高一服、雇用悪化は織り込み済み
- 記事詳細
-
週末のNY為替市場では急激に進んだ円高が一服した。
ドル円は107円台後半、ユーロ円は153円台半ば、ポンド円は190円台前半を回復、前日のNY市場終盤の水準に戻した。
きょう発表された8月米雇用統計は非農業部門雇用者数(NFP)が8.4万人減、失業率が6.1%となり、予想を上回る悪化を示した。
発表直後はドル売り・円買いが先行したが、反応は一時的。
前日に雇用悪化観測が浮上していたため、実際の結果に対する反応が鈍ったようだ。
金融株主導での株高がドル円、クロス円のショートカバーを誘発した。
◆ドル円除き、ドル相場は上下動 ドル相場はドル円を除いて方向性に欠けた。
序盤は雇用悪化を手掛かりにドル売りが先行した。
ユーロドルは1.42台半ばから1.43台半ばへ、 ポンドドルは1.76台半ばから1.77台半ばへと上昇した。
ただ、その後はユーロドルが1.42台前半へ、 ポンドドルが1.76台前半へと反落した。
原油安がドルを サポートしたほか、世界的な景気不透明感の高まりが ドル売り圧力を緩和した側面があるようだ。
◆クロス円下値で買い、株高で買い戻しへ 雇用統計直後、ドル円106円割れを機にクロス円は下落したが、 下値では買いが入り、安値割れを回避した。
ユーロ円は 150円台半ば、ポンド円は186円台前半をNY安値として反発。
前半は雇用悪化を背景とした米株安が戻りを抑えていたが、 後半に金融株主導で米国株がプラスに転じると円売り圧力 が広がっていった。
ユーロ円は153円台半ば、ポンド円は 190円台前半まで値を戻している。
ドル円は105円台半ば で底打ち、107円台後半まで切り返した。

スポンサーリンク |