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【東京市場】円高水準での激しい相場展開
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5日東京市場は早朝に円高の動きが一気に
強まって始まった。
ユンケル発言がユーロ安容認と捉えられ、 ユーロ売りが殺到し、ユーロ円の下落が 円買いに、ユーロドルの下落がドル買い へとつながった。
ドル円は円買いの動きを反映し105円台へ 突入する場面もあった。
しかし、戻りもきつく、仲値後には序盤の 下落幅を消して107円台前半へ反発した。
クロス円全般に円安の動きに転換した。
輸入、生保など様々な手口が観測された。
午後にかけては再び円高傾向がみられたが、 レンジ内での取引に留まった。
前日の水準と比較すると、依然として 円相場は円高水準、ドル円以外の主要通貨 ではドル高水準での取引が続いた。
◆早朝、円買い・ドル買いが殺到 早朝6時過ぎに円買いとドル買いの動きが一気に噴出した。
米株式が大幅安になって円高傾向が進んでいたことに加え、 ユンケル・ユーログループ議長がユーロドルの1.44割れの 水準を容認する発言があったことで、ユーロ円が急落。
個人投資家の損失確定や短期筋の仕掛け売りが殺到した ことで各通貨に円買い・ドル買いの動きが強まった。
ユーロドルは一時1.4210レベル、ユーロ円は150.60レベル、 ポンドドルは1.7550レベル、ポンド円は186.20レベルへと 安値を伸ばした。
ドル円も107円台前半の揉み合いから一時105.67レベルまで 下げた。
オセアニア通貨の動きも激しく、豪ドル円は88円近辺から 86円割れへ、NZドル円は72円近辺から70円割れへと大幅安 になった。
◆東京市場、急激な円高から反発に転じる 早朝の大きな動きで、目先のストップ注文は一巡し、 ドル円、クロス円は急反発し、NY市場終値水準をやや 下回る水準まで戻して揉み合いとなった。
仲値後に一段と反発が強まり、ドル円は一時107.35レベル ユーロ円は153.30レベル、ポンド円は188.90レベルまで 上値を伸ばした。
各通貨とも早朝の大幅下落を埋め戻す動きだった。
円売りは、輸入筋、生保など資本筋、さらに海外ファンド など様々な手口がみられていた。
◆午後は、レンジ半ばで揉み合いに 午前中の大きな振幅も、昼過ぎからは落ち着き、 ドル円、クロス円ともレンジ半ばでの揉み合いに移行した。
ドル円は106.50近辺へとじり安、ユーロ円は162円台半ば、 ポンド円は187円台半ばへと落ち着いた。
しかし、前日の水準と比較するといずれも円高水準での 取引が続いていた。
◆ドル相場、ドル高水準で推移 早朝に一気にドル買いが強まってからは、ユーロドルなど ドル円を除く主要通貨はドル高水準での揉み合いだった。
ユーロドルは1.42台後半から1.43レベルへと小幅高、 ポンドドルは1.75台後半での取引が中心だった。
海外市場から、ファンド閉鎖のうわさなど金融不安が ひろがっており、ドル買い圧力は海外勢のリパトリのため、 との観測もでていた。

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