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(6)北京五輪の水のため、田んぼが消えた山里(「老百姓」たちのオリンピック)
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- 五輪閉幕の翌朝、北京から一路北東へと車を走らせた。オリンピックの余韻が残っているうちに、どうしても見に行きたい場所があったのだ。 河北省ラン平県西紅旗村。北京から約160kmの山間にある、人口1300人ほどの小さな集落だ。「北京の水がめ」と呼ばれる密雲水庫(貯水湖)の主要な水源である潮河のほとりにあり、豊富な水を利用した稲作が盛んだった。 筆者は今春、偶然読んだ中国紙の記事でこの村の名を知った。北京では、急激な都市化による水の消費量増加に、中国北部で年々悪化する干ばつの影響が重なり、水不足が深刻になっている。 そこで、オリンピックに向けて十分な水資源を確保するため、2006年、北京市はお隣の河北省とある協定を結んだ。

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