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米格付け大手ムーディーズ、ファニーメイとフレディマックを格下げ
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−政府による2社救済、不可避との判断強める−
【2008年8月24日(日)】 − 先週末(22日)、米信用格付け大手ムーディーズ・インベスターズ・サービスは、政府系住宅金融会社のファニーメイ(米連邦住宅抵当金庫)とフレディマック(米連邦住宅貸付抵当公社)を格下げした。
ムーディーズは、2社の優先株の格付けをいずれも「A1」から投資不適格とされるジャンク級まであと1段階の「Baa3」へ引き下げた。
また、銀行財務格付けも「B−」から「D+」に引き下げ、政府や株主(出資者)など第3者からの相当な金融支援の可能性が高まったとの判断を示した。
優先株の格下げ理由について、ムーディーズは、2社が保有する住宅ローン債権が予想以上に劣化しているため、所定の自己資本額の維持が困難となり、その結果、配当金の支払いが停止するリスクが高まったことを挙げている。
また、ムーディーズは、政府による2社への公的資金注入の結果、優先株を保有している株主への配当金支払いが停止、あるいは、支払い優先順位が劣後化した場合には、さらに格下げするとしている。
銀行財務格付けの引き下げ理由については、2社に対する政府の直接介入による救済によって、株主が保有している普通株の価値が失われるという懸念が市場に広がっており、2社は普通株や優先株の発行を通じて、必要な資金調達が困難になっていることを挙げている。

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