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【NY市場】原油急伸、金融不安でドル安
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21日のNY為替市場はドル売りが進んだ。
前週の米新規失業保険申請件数が小幅改善すると、ドル買いの反応が見られたが、原油相場の急伸、金融機関を巡る懸念でドルは売り戻された。
原油先物10月限は一時122ドル台へと急伸、ドル安と連鎖する形で値を上げた。
一方、ドル安以外ではクロス円主導の円安が目を引いた。
カナダ円を筆頭にクロス円は軒並み買い戻され、東京市場、ロンドン市場と続いた円高は一服している。
◆クロス円反発、資源国通貨が高い クロス円は東京、ロンドンで下落したが、 反発した。
ドル安がクロス円を相対的に押し上げた ほか、米国株が後半から切り返し、プラスで引けたことが 手掛かり。
特にカナダ円を中心とした資源国通貨の上昇が 顕著だった。
きょうは原油をはじめ、貴金属、農業製品など 資源相場が全面高となり、資源国通貨の押し上げに繋がった。
カナダ円は104円近辺へと上昇、ロンドン市場の安値102円 台半ばから切り返し、本日の高値を示現している。
◆ユーロドル 1.49台乗せ、8月14日以来の水準 ユーロドルは8月14日以来となる1.49台に乗せた。
ロンドン市場の安値から150ポイント切り返すなど原油安や 米金融不安を手掛かりに大幅高となった。
きょう発表された 独欧のPMIは景況感の弱さを示したが、材料視されなかった。
リープシャー・オーストリア中銀総裁は、ロイターとの インタビューで欧州経済の減速は否定できないとした上で 減速は深刻な問題というよりも景気循環によるもの、 全面的な景気後退の可能性は低いとの見方を示している。
◆ドル円 ドル安とクロス円上昇で売買交錯 ドル円は108円台前半から108円台後半で上下動した。
ドル相場でのドル安とクロス円の上昇に挟まれ、 ドル安・円高水準で身動きが取れない状況となっていた。
テクニカル的には7月16日安値と8月13日安値を結んだ 上昇トレンドラインの下限を割り込み、8月13日安値を 割り込むなど下降バイアスが高まっている。

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