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【NY市場】往来相場、原油・GSE問題に焦点
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20日のNY為替市場は原油相場とGSE問題が焦点となった。
序盤はGSE2社(ファニーメイ、フレディマック)の 公的資金注入観測でドルが弱含んだ。
その後、在庫統計で 原油在庫の急増、ガソリン在庫の急減が判明すると、 原油先物が117ドル付近から113ドル割れへと急落、 これを手掛かりにユーロドルがロンドン安値を割り込み 一段安、ドル円が110円台に乗せるなどドル買いが進んだ。
ただ、原油先物の下げ渋りでドル買いは持続しなかった。
後半に入ると前半のドル買いはほぼ打ち消され、 ドルは往来相場の様相を強めていった。
◆ユーロドル 一段安も、買い戻し ユーロドルは1.46台後半から1.47台半ばで推移した。
原油先物が急落した局面では1.4670レベルまで売られ、 ロンドン市場の安値を割り込み一段安となったが、 その後は原油先物が下げ渋ったことで買い戻された。
今週のユーロドル相場は1.46台前半から1.4800付近で レンジ取引の様相を強め、比較的売りが落ち着いている。
原油相場が揉み合い傾向に転じ、欧州関連のイベントが 少ないことで様子見が強まっているようだ。
◆ドル円 上下動、方向感示さず ドル円は109.70-110.10レベルで上下動した。
原油先物の急落を機に110円台に乗せたが、上値は重く、 後半には109円台後半に軟化し、模様眺めが強まった。
後半にはスターン・ミネアポリス連銀総裁が最近の 原油安が金利変更に猶予を与えるとの見方を示すなど 従来のタカ派的姿勢を若干緩和する素振りを見せたが、 発言に関する反応は限定的だった。
当面の金利据え置きが 有力視されている現状では当局者発言に反応し難いようだ。
◆クロス円 前半軟調も、後半買い戻し クロス円はドル相場同様、往来相場となった。
前半は株安やドル相場でのドル高が波及する形で売られ、 ユーロ円が162円近辺から161円台半ば、ポンド円が204円台 後半から204円台前半、豪ドル円は96円近辺から95円台半ば へと軟化したが、後半に入ると買い戻しが進み、クロス円 の多くは前半の下げをほぼ回復した。

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