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どこまで続く?金価格の低迷 リースレートに見る金価格変動の可能性
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金価格は、今年3月には史上最高値となる1,000ドル台に達しました。
ただ、その後は7月上旬まで900〜1,000ドルのレンジを前後する動きを見せながらも、8月を迎えた直後には一気に値を崩し、現在は800ドル前後での高下が続いています。
インフレヘッジの役割が期待されながらも金価格がこのように下落しているため、CFTC報告では投機筋の買い越し数だけでなく、その市場の盛り上がりの程度を示している取組高が減少していること、つまりムードが停滞していることが明らかとなっています。
さらに、年金基金といった大口投機家の人気を示す指標とされている金ETFの買い付け残高も伸び悩んだ状態が続いています。
また、金市場のこのような重い空気を示しているのが金のリースレートと言えるでしょう。
リースレートとは、金の現物を相対市場で貸し借りする時に発生する金利のことで、その金利は貸し出し期間によって異なります。
例えば、貸し出し期間が1ヶ月の物に関しては0.1〜0.5%で推移することが多いのですが、過去には激しい変動を見せたことがあるほか、この変動と同時に金価格が大きく高下しました。
そのため、このリースレートは従来から金価格の動向を見る上での重要な指標の一つとされているのです。

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