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【NY市場】ユーロドル主導でドル高
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14日のNY為替市場はユーロドルが値動きを主導した。
需要鈍化懸念で原油先物が下落すると、ユーロドルは 1.4850(14日東京市場安値)、1.4815(8月12日安値)と 次々に節目を割り込み、2月26日以来となる1.48台割れを 記録、ストップを巻き込む形で一気に下げ幅を拡大した。
ユーロドルでのドル買いが波及し、ドル円は一時110円 手前へ上昇した。
市場では原油以外のユーロ安要因として 欧州景気減速を指摘する向きが多かった。
ロンドン市場で 発表された第2四半期のユーロ圏GDPは前期比0.2%減となり ユーロ発足以来、初となるマイナス成長を記録した。
マイナス幅が市場予想と一致したため、発表直後の反応は 限定的だったが、NY勢参加後に蒸し返された模様。
◆ユーロ下落、景気悪化懸念が重し ユーロは対ドルのほか、対円、対ポンドで下落した。
第2四半期のユーロ圏GDPがマイナス成長を記録したことで 景気悪化懸念が強かった。
ユーロドルは1.4770付近まで 下落、米CPI・新規失業保険申請件数発表後の高値1.4950 付近から一時200ポイント近く下落した。
ユーロポンドは 0.7915付近、ユーロ円は162.20付近まで値を崩している。
◆ドル円 110円手前で上昇阻まれる ドル円はユーロドル下落局面で110円手前に上昇したが、 終盤には109.60-70レベルへと調整した。
主要6通貨で構成 されるドルインデックスは、連日のように高値を更新して いるが、ドル円はクロス円とドル相場の値動きに挟まれ、 方向性を見出し難い状況となっているようだ。
◆米CPI、新規失業保険申請件数は手掛かりとならず 早朝発表された米経済指標(CPI、新規失業保険申請件数) に対する反応は発表直後に限定された。
指標発表後、 市場はインフレ加速(CPIは総合、コアとも予想上振れ)に 飛びつきドル買いで反応したが、新規失業保険申請件数の 悪化、米株価指数先物の下落を確認するとドル売りに 転じた。
ただ、米経済指標に対する反応が株式、債券、 原油とも限られたため、為替市場の値動きを決定付ける 大きな要因とはならなかった。

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