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【NY市場】円買い進む、損失報道で株安・債券高に
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12日のNY為替市場は円主導の相場展開。
ドル相場はクロス円の値動きに翻弄され、ドル円を除いて 方向性に乏しい展開だった。
市場では米銀大手JPモルガン チェースの評価損計上が関心を集めた。
同社は住宅ローン 担保証券(MBS)の価値下落に伴い、7月に15億ドルの評価損 を計上している。
損失報道を受けて株式市場では売り、債券 市場では買いが先行した。
リスク回避の動きが強まったため ポンド円を中心にクロス円が売られ、ドル円もクロス円に 追随する形で値を下げた。
後半にはフィッシャー・ダラス 連銀総裁が景気減速が長引く可能性があると発言したことで 株安・債券高が加速、これを受けて円買いの勢いも増した。
◆クロス円 ポンド円主導で下落 クロス円はポンド円が主導する形で大幅安となった。
終盤にはポンド円が207円台前半まで売られ、NY市場序盤の 水準から約2円下落した。
他のクロス円も軒並み売られ、 ユーロ円は164円近辺から163円割れ寸前、豪ドル円は96円台 半ばから95円台後半へと値を崩し、いずれも安値を示現した。
JPモルガンの評価損計上を機に株安・債券高が進んだことが リスク回避的な円買いを促したほか、ダラス連銀総裁による 景気悲観論もリスク回避的な円買いを強めていた。
◆ドル円 109.50のオプション・バリア下抜け ドル円は109円台後半から109円台前半へと下落した。
市場では109.50で大規模なオプション・バリアが観測されて いたが、クロス円の下げに追随する形で同水準をあっさりと 割り込んだ。
後半にはストップを絡める形で109.30レベル まで値を崩した。
原油先物は続落して引けたが、金融不安や 景気悲観論の浮上でドル円を下支えするには至らなかった。
きょう発表された6月の米貿易収支は赤字額が予想を大きく 下回るなど改善したが、市場では7月以降のドル高で輸出の 伸びが鈍化、赤字改善は続かないとの見方も出ていた。
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