スポンサーリンク |
FRB、2度目の金利据え置き決定=年内据え置きの見通し強まる
- 記事詳細
-
【2008年8月6日(水)】 − 前日、FRB(米連邦準備制度理事会)は、市場の大方の予想通り、政策金利であるFF(フェデラル・ファンド)金利の誘導目標を2%に据え置いた。
前回の6月25日に続いて2回連続の据え置きとなるが、今回の特徴はFRBの金融政策の方向性を示すバイアス(金融政策に対する姿勢)が中立となったことだ。
FRBは、政策決定後に発表されたFOMC(公開市場委員会)の声明文の中で、このバイアスについて、「依然、景気後退リスクがある一方で、インフレリスクもまた、FOMCにとってかなり大きな懸念となっている」と述べている。
つまり、景気とインフレの両リスクを同等に重視する中立バイアスに再び戻ったのだ。
多くのエコノミストは、こうした声明文の内容を受けて、FRBは少なくとも年内は金利をどちらの方向にも動かさず、経済・金融情勢を見守るとみている。
利上げは早くても来年第1四半期(1-3月)というのが大勢で、一部、ゴールドマン・サックス証券のように2010年まで金利据え置きと長期化を予想するところもないではない。
金利据え置きを受けて、ニューヨーク株式市場の反応は歓迎だった。
この日、原油先物が急落して120ドルを割り込んだこともあったが、ダウ工業株30種平均は前日比331.62ドル(2.9%)高の1万1615.77ドルと急騰している。

スポンサーリンク |