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【NY市場】ドル売り殺到も、値を戻す
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31日のNY為替市場はドル売りが殺到する形で幕を開けた。
第2四半期のGDPが市場予想を大きく下回ったこと、前週の 新規失業保険申請件数が今年最高水準を塗り替えたことが ドル売り要因として意識された。
指標発表後、ユーロドル、 ポンドドルは100ポイント前後上昇、ドル円は80ポイント 近く下落した。
ただ、ドル売りは一時的なものに留まった。
景気悪化懸念で原油先物が値を崩すとドルは買い戻され、 主要通貨ペアの多くは米GDP発表前の水準へと値を戻した。
後半に入ると全般に値動きは限られ、週末の米雇用統計を 見極めたいとの見方から様子見が強まっていった。
◆失業保険大幅増、過度の期待感は禁物か きょう発表された新規失業保険申請件数は44.8万件となり、 市場予想の39.3万人を上回り、今年最高水準を塗り替えた。
週間ベースでは03年4月第3週以来の水準。
きのう発表された7月のADP雇用統計は予想外の増加を示し、 米景気不透明感を緩和したが、失業保険申請件数の増加は 雇用の減速トレンドが継続していることを示唆している。
雇用統計に過度の期待感を抱くのは禁物かもしれない。
◆欧州通貨 GDP発表前の水準に反落 欧州通貨はGDP、新規失業保険申請件数など一連の米経済 指標の悪化を受けて対ドルで急伸したが、景気悪化懸念で 原油先物が値を崩すと対ドルでの上げ幅を急速に縮小した。
ユーロドルはGDP発表後の高値1.5700付近から1.56台割れへ ポンドドルはGDP発表後の高値1.9930付近から1.98台割れへ それぞれ反落している。
市場ではユーロドルについて、 月末特有のユーロのリバランスが入ったとの指摘もあった。

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