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【東京市場】オセアニア通貨に売り強まる
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30日東京市場では主要通貨全般でドル高水準での
取引が続いた。
ユーロドルは1.56手前の水準でこう着、ドル円は 108円台前半から107円台後半に調整されたが、 下押しは浅いものに留まっていた。
特に、値動きが大きかったのがオセアニア通貨で 豪ドルおよびNZドルがその他主要通貨に対して 全面安となった。
原油安が資源国通貨にとってマイナスとなったほか、 景気見通しの悪化や金融危機の懸念が強まったことが オセアニア売りの背景だった。
◆豪ドル、英紙の記事を材料に売られる 東京市場午前は豪ドル売りの動きが目立った。
豪ドル/ドルは0.95台を割り込み、一時0.9475レベルと 6月19日以来の安値水準に急落した。
この動きに豪ドル円も102.30レベルと、早朝の 揉み合い水準から50ポイント超の下落となった。
英テレグラフ紙に、豪州の金融危機が米国以上に 深刻、との記事が報じられたことが材料視された。
また、米系ファンドのストップ注文が執行された との観測があった。
さらに、6月豪住宅建設許可件数が前月比-0.7%、 前年比-7.8%と予想を大幅に下回る結果になり、 前回5月の数字が下方修正されたことも、豪ドル売り 材料だった。
◆ボラードNZ中銀総裁、追加利下げを示唆 ボラードNZ中銀総裁の以下の発言で、NZドル売りが 強まった。
「NZ成長鈍化がインフレを減速する。
」 「景気減速が金融緩和バイアスをもたらしている。
」 「金利が低下する余地がある。
」 NZドル/ドルは0.7380レベルから0.7550割れへ、 NZドル円は79.60レベルから79.20台へと売られた。
第1四半期GDPがマイナス成長となったNZ経済を立て直す 為には追加利下げもやむを得ずの状況となっている。

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