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【NY市場】米指標でドル買いも、様子見へ
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週末のNY為替市場はドル買い優勢で幕を開けた。
耐久財受注、ミシガン大消費者信頼感、新築住宅販売件数 など米経済指標が軒並み市場予想を上回ったことが背景。
前半の取引でドル円は107.90台へと上昇、ユーロドルは 1.5660台、ポンドドルは1.9870台へと下落した。
前日急落した米株式市場は反発、ダウ平均の上げ幅は一時 100ドルに迫り、米国債は売りが先行(利回り上昇)した。
ただ、後半に入るとダウ平均は上げ幅を大きく縮小、 S&PがGSE2社の格付けを引き下げ方向で見直すと述べると マイナス圏に転じる場面もあった。
為替市場では、 前半のドル買いが一服し、様子見が強まった。
◆ドル円 米指標好感も、108円の壁厚い ドル円は一連の米経済指標を好感して107.90台へと上昇した。
前日は中古住宅販売件数の悪化でダウ平均が急落、クロス円 主導でリスク回避的な反応が強まり、ドル円も値を崩したが、 週末の東京市場で安値をつけてから買い戻される形となった。
ただ、上値では売り圧力も強い。
今週後半は108円に迫る場面 が複数回見られたが、108円目前で上昇を阻まれている。
同水準では大規模なオプション絡みの売り、輸出企業の売り が観測されており、強いレジスタンスとして機能している。
◆カナダドル軟調、財政赤字転落を嫌気 NY市場後半に入るとカナダ売りが強まった。
ドルカナダは1.01台半ばから1.02台乗せへと上昇、 カナダ円は106円台前半から105円台後半へと下落した。
4月、5月の財政収支が大幅に悪化し、カナダの財政収支が 赤字に転落したことが背景。
カナダ財務省の発表によると 4月、5月累計での財政収支は517百万加ドルの赤字だった。
(前年同期は2784百万加ドルの財政黒字) 健全財政がカナダの魅力の一つと考えられていたため、 財政赤字転落で失望売りが広がる展開となっていた。

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