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米6月住宅着工の急伸は一時的=建築基準変更前の駆け込み需要で
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―6月フォークロージャー件数、依然高水準=前年比53%増―
【2008年7月20日(日)】 − 先週(17日)、米商務省が発表した6月の住宅着工件数は、前月比9.1%増と大幅増加となった。
しかし、これは、ニューヨーク市が1日からの新しいアパート建築基準の導入前に、アパート建築の駆け込み需要が起きて、全体の着工件数が押し上げられたためだ。
この特殊要因を除いた実質の着工件数ベースでは依然、減少が続いている。
また、同時に発表された住宅建築の先行指標である6月の建築許可件数も着工統計と同じ理由で急伸したが、特殊要因を除いた実質ベースでは微増にとどまった。
さらに、住宅業界の業況判断を示す7月のNAHB(全米住宅建設業者協会)/ウエルズ・ファーゴ住宅建設業者指数も過去最低を更新するなど、住宅市場をめぐる環境は依然、厳しい。
エコノミストの大方は、まだ、米国の住宅市場には底打ちの兆しが現れていないと見ている。

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