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米FRB議長、上院公聴会で景気リスクを強調=6月小売売上高は微増
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−8月利上げ観測大幅後退=6月コアPPI、予想下回る低い伸びで−
【2008年7月16日(水)】 − 米国経済の悪化リスクが再び注目を集め始めた。
これは、ベン・バーナンキ米FRB(連邦準備制度理事会)議長が15日、米上院銀行住宅都市委員会での証言で、景気悪化要因となっている金融市場の混乱収拾が最大の優先課題と述べたからだ。
同議長の発言は、6月のFOMC(公開市場委員会)開催時に、FRBが示した景気判断の上方修正を事実上、撤回するものだ。
また、15日に、FRBが発表した2008年の景気見通しの上方修正さえも否定するものとなっている。
FRBの景気見通しは、個人消費が堅調(+3.1〜3.4%から+3.8〜4.2%に上方修正)になるとの予測に基づいて、GDP伸び率を前回(4月のFOMC開催時点)の+0.3〜1.2%成長から、+1.0〜1.6%成長に上方修正したが、市場はこれを無視、議長発言を重視している。

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