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【NY市場】金融不安根強く、ドル売り優勢
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週明けのNY為替市場ではドル売りが優勢となった。
ダウ平均は財務省が発表した政府系住宅金融会社 (GSE)支援策を好感して堅調なスタートを切ったが、 支援策に対する懐疑的な見方や資本基盤が脆弱な金融 機関に対する業績悪化懸念が広まると、急速に上げ幅を 縮小した。
きょうはリーマン・ブラザーズの業績悪化 予想を受けて住宅金融大手ワシントン・ミューチュアル が急落したほか、ナショナル・シティーなど地方銀行株 も急落した。
金融不安が米経済への先行き懸念を強め、 ドル売り圧力へと繋がっていった。
◆ドル円 ジリ安 一時106円近辺まで下落 ドル円はジリ安となり、一時106円近辺まで下落した。
ロンドン市場では106円台後半まで上昇するなど、 比較的堅調な値動きを示したが、金融不安がドル買い を打ち消す格好となった。
先週、GSEは実質破産状態 と述べたプール前セントルイス連銀総裁は財務省が 発表した支援策を評価できるとしたが、市場参加者の 多くは経営改善は困難として懐疑的な見方をしていた。
今週は米インフレ指標、バーナンキ議長の半期証言、 米金融機関決算など米国関連の注目イベントが多い。
個々のイベントで乱高下する可能性を意識したい。
◆クロス円 株価軟調で上値重い クロス円は軒並み上値の重い展開だった。
ダウ平均の下げ幅が100ドル未満に収まったことで 値動きは限られたが、緩やかな円高傾向が続いた。
ユーロ円は169円台前半から168円台後半へ、 豪ドル円は103円台半ばから103円近辺へと水準を 切り下げた。
英企業買収案で買われたポンド円も 冴えない。
ポンドは対ドル、対ユーロで買われたが、 対円では212円台前半から211円台半ばへと調整した。

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