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【NY市場】ドル下落、GSE問題・原油高を嫌気
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12日のNY為替市場では序盤にドル安が進んだ。
政府系住宅金融(GSE)を巡る懸念や原油の最高値更新、 株式市場の急落などがドル売りの手掛かりとされた。
ポールソン財務長官が政府系住宅金融に関する異例の 緊急声明を発表すると、具体策が示されなかったことで ダウ平均が200ドル超下落、為替市場でもドル売りの 反応が見られたが、その後はフレディマックなどGSEの 株価が下げ渋ったことで信用不安が後退、ドルがやや 買い戻される展開となった。
終盤にはバーナンキ議長が GSEに連銀貸出を利用可能と通知したとの報道が伝わり、 株式市場が一時プラス圏に浮上、ユーロ円が最高値を 更新するなど円売りが進む場面もみられた。
◆ドル円 一時105.60台に下落、来週も金融株に注目 ドル円は106円を割り込み、一時105.60台まで下落した。
終盤にはダウ平均の下げ渋りなどを背景に一時106.60台まで 反発したが、ここ数日、強いサポートとなっていた106円台を 割り込んだことで下値が意識されやすい状況となっている。
来週は米金融機関の決算のほか、バーナンキ議長が半期に 一度の議会証言を行う予定。
GSE以外の金融機関で資本不足の 見方が強まれば、ドル売り圧力が更に強まる可能性もある。
今週以上に金融株の動向が相場の鍵を握りそうだ。
◆ユーロ円、最高値を更新 ユーロ円はロンドン市場の安値168.20付近から切り返し、 一時169.60付近まで上昇、最高値を更新した。
株式市場が一時プラス圏に浮上するなど、政府系住宅金融 (GSE)に対する信用不安が緩和したことが背景。
ユーロ円のほか、ユーロドル、ユーロポンドも上昇。
足元で欧州の景気不透明感もクローズアップされているが、 米国に比べるとまだまだ不安材料は少ない。
消去法的に ユーロが買われやすい地合いとなっているようだ。

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