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今週のまとめ3月24日から3月28日の週
- 記事詳細
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24日から始まる週は、四半期末となることから期末要因の取引が交錯し、
かなり神経質に相場が振れる展開となった。
ドル円は100円台を回復すると上値が抑えられる振幅相場が続いた。
ユーロドルは強いインフレ懸念発言が相次ぎ堅調に推移した。
一方で、 ポンドドルは弱い経済指標などから景気減速懸念が強まり上値が抑えられた。
クロス円はユーロ円が堅調だった他は、神経質に振れる動きが続いた。
米金融機関に対する信用不安のうわさが絶えず、株価の動きも神経質だった。
為替相場の不安定な動きに、通貨オプション市場での予想変動率が上昇した。
(24日) 週明けの東京市場は海外市場がイースター休暇で薄商いとなったが、 仲値需要などからドル円が買われ、99円台前半から100円近辺まで上昇した。
その後は、輸出やオプション関連の売りに上値を抑えられて揉み合いになった。
ユーロドルでもドル買いが優勢で1.54台前半から1.53台前半へと下落した。
ユーロ円は153円台で上下動となり、方向性は希薄だった。
ロンドン市場はイースターマンデーで休場となった。
NY市場ではリスク選好の動きから円売りが強まった。
JPモルガンがベアースターンズの買収価格を引き上げるとの報道や、 2月の米中古住宅販売が予想を上回る結果となったことで米株が上昇した。
為替市場は円安傾向となってドル円は100円乗せから101円手前まで上伸した。
ユーロ円の上昇圧力により、ユーロドルは1.54台前半に戻した。
(25日) 東京市場は、ユーロドルの上昇が相場全体を主導した。
ユーロドルに、アジア中銀やモデル系ファンドなどから大口の買いが入り、 1.54台前半から1.55台後半へと大幅に上昇した。
各主要通貨にもドル売りが 波及した。
ドル円はゴトウビの仲値買いから101円近辺まで上昇していたが、 一気に100円近辺まで反落した。
ユーロ円は155円台半ばから156円台に乗せた。
日経平均が上昇したことからクロス円の下値はしっかりしていた。
ロンドン市場はイースター休暇明け、欧州株が堅調に推移した。
金融株中心の上昇に、円売りの動きが強まり、ドル円は100円台後半に反発、 ユーロ円は156円台半ばへと一段高になった。
しかし、メリルリンチの追加損失見通しが報じられたことで、円買いに転じ ロンドン市場序盤の水準に戻した。
ユーロドルはECB高官の「最近の為替相場の動きは行き過ぎ」との発言に 1.55台前半に緩む場面があったものの1.56近辺に反発と堅調だった。
NY市場は、序盤に悪材料が相次いだ。
ケースシラー住宅価格指数が 過去最大の落ち込みとなったことや、消費者信頼感指数が2003年3月以来の 低い水準に落ち込むなど、米景気の先行き不透明感を高める内容となった。
円買いが優勢となり、ドル円は99円台後半に下落した。
しかし、米株式市況は底堅い動きを示したことから、ドル円は100円近辺に戻した。
ユーロドルは1.56台を維持、ポンドドルも2.00台を回復と欧州通貨が堅調で、 原油・金など商品市況も下げ渋り、ドル円以外の通貨はドル安傾向だった。
(26日) 東京市場は、振幅を見せるも値動きは限定的だった。
ドル円は100円乗せから 99.円台半ばへと反落するなど、100円がらみの振幅が継続した。
オプション関連の取引や本邦投資家のリパトリなど期末要因の取引も観測された。
ユーロドルは1.56台半ばへとじり高も、前日NYレンジの範囲内で推移した。
ロンドン市場では、ユーロとポンドが明暗を分けた。
ドイツIfo景況指数が予想を上回るとユーロ買いが殺到、ユーロドルは1.56台前半から 1.57台へと上伸した。
ドル円が100円台から99円台半ばを割り込むと下げが加速し、 99円手前まで下落するなど、ドル売りの動きへと波及した。
英欧当局者発言に相場が揺れた。
キング英中銀総裁の英景気やポンド相場に対する ハト派発言にポンドが全面安、トリシェECB総裁のインフレ懸念発言にユーロが 一段高となった。
ユーロポンドは0.78台前半から0.79近辺へと大幅な上昇となった。
ポンドドルが2.01台から1.99台半ばに急落する一方で、ユーロドルは1.57台半ばへ上昇した。
その他主要通貨はドル安で、ドルカナダは1.01割れ、豪ドル/ドルは0.92台に乗せた。
NY市場でも、ドル安傾向が続いた。
米耐久財受注が弱い結果となったのをはじめ、 大型買収案件が破談となる可能性が報じられるなど米経済への不安感が募った。
ユーロドルは1.58台半ばに上昇、ドル円も99円割れとなる場面があった。
商品市況でも原油・金が騰勢を強めるなどドル安の影響が鮮明だった。
ただし、カナダドルはカナダ経済に米景気減速の悪影響が懸念されることから軟調で、 ユーロカナダが1.61近辺と2年10ヶ月ぶりの高水準となった。
(27日) 東京市場は、NY市場の地合を引き継いでドル安、円高水準での取引となった。
ドル円は99円をはさんだ上下動、ユーロドルは1.58近辺へとやや調整された。
日経平均が軟調だったことから、クロス円の上値が重くなり、ユーロ円が157円近辺から 156円割れ、ポンド円が199円台前半から197円台後半へと値を下げた。
ロンドン市場は材料難で、前日のドル安・ポンド安に対するポジション調整が強まった。
ユーロドルは1.58近辺から一時1.57手前まで大きく反落する一方、ポンドドルは 2.01台乗せへと逆行高となった。
中盤からは欧州株が堅調だったことから、円売りが強まった。
ドル円は99円台を回復、 一気に99円台後半へと上昇した。
クロス円の上昇傾向が鮮明となり、ユーロ円は156円台から 157円台前半へ、ポンド円は198円台から201円近辺へと大幅に買われた。
ユーロドルは1.57台後半に戻して揉み合いとなった。
NY市場は、序盤に発表された米新規失業保険申請件数が予想より下振れ、 米第4四半期FGDP確報値では個人消費が2.3%と上方改定されたことが材料視されて ドル買いの動きが強まった。
ドル円は100円台を回復、ユーロドルは1.57台前半に下げた。
しかし、リーマン・ブラザーズの信用危機の観測が流れるなど信用不安の広がりに 金融株が軟調になり、ドル買いの勢いは衰えた。
ドル円は99円台後半に反落、ユーロドルは1.58近辺に戻した。
(28日) 東京市場では、序盤円高、中盤からは円安と振幅相場になった。
ドル円は本邦勢のリパトリの 観測から99円台前半に下げて始まったが、日経平均がプラス圏へと反発したことから 100円手前へと戻す動きになった。
ユーロ円も156円台前半から157円台後半に反騰した。
北朝鮮のミサイル発射報道があったが、反応は限定的だった。
ユーロドルは1.58挟み、ポンドドルは2.00台でのレンジ相場に留まった。
ロンドン市場は、ユーロ買いポンド売りを中心に神経質に触れる展開だった。
ポンド売りは、英住宅価格の伸び悩み、英消費者信頼感指数の落ち込みが材料視された。
ユーロ買いは、ウェーバー独連銀総裁やシュタルクECB専務理事がユーロ圏のインフレに 強い口調で懸念を表明したことに反応した。
ユーロポンドが0.7930-35レベルとユーロ導入来の最高値を更新した。
ポンドは2.00台半ばから1.99台半ばへと下落、つれてドル円は100円台半ばに上昇した。
一方、ユーロドルは1.58台半ばに上昇するまちまちな動きをみせた。
後半は欧州株安に連動してクロス円の頭が重くなったことで、ドル円は100円割れ、 ユーロドルの1.57台後半に押し戻された。
NY市場では、米信用不安が根強く、リスク回避的な円買いが強まった。
序盤に発表された米PCEコアデフレータは予想を下回ったが、反応薄だった。

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