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新日鉄住金 世界で復活なるか
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- 「新日鉄」と「住友金属工業」が1日合併し、生産規模で世界第2位の鉄鋼メーカー「新日鉄住金」が誕生しました。さまざまな工業製品に使われ、かつては「産業のコメ」とも言われた鉄鋼。日本はこの分野で長年世界をリードしてきました。42年前、「八幡製鉄」と「富士製鉄」が合併して誕生した「新日鉄」は、当時、生産の規模で世界のトップにたちました。その後「新日鉄」は、韓国の鉄鋼メーカー「ポスコ」に追い上げられながらもその規模や技術力で世界をリードしました。しかし、6年前、「ミタルスチール」がヨーロッパ最大手の「アルセロール」を買収し巨大な鉄鋼メーカー「アルセロール・ミタル」が誕生。中国では急速な経済成長を背景に現地の鉄鋼メーカーが規模を拡大し、「新日鉄」は世界6位の鉄鋼メーカーに転落しました。日本が圧倒してきた軽くて丈夫な「ハイテン」と呼ばれる自動車用の鋼板で、一部の日本車に韓国製の鋼板が採用されるなど技術面でも日本の優位は崩れつつあります。激しい追い上げを見せるライバルを突き放し日本の鉄鋼メーカーが再び世界をリードする存在になれるかどうか。世界的な景気の減速で販売競争が激しくなるなか、「新日鉄住金」はいち早く合併の効果をあげて国際的な競争力を高めることが課題となります。
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