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貿易赤字の縮小に役立たないベトナム政府の輸入関税引き上げ策
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7月7日付の日本経済新聞は、ベトナム政府が輸入抑制策を本格化させていると報じています。
具体的には、ベトナム政府は、輸入関税を引き上げることで輸入を抑制させようとしているようです。
報道によると、ベトナムの財務省は、4月に乗用車の輸入関税を70%から83%に引き上げ、6月には化粧品、香水の輸入関税を30%から36%に引き上げています。
ベトナム政府が輸入抑制策を進めているのは、輸出と輸入の差額である貿易赤字が大きく拡大しているためです。
ベトナムの1−6月期の貿易赤字は150億ドル(約1兆6千億円)弱と、ベトナムのGDPの5割以上の規模となり、昨年1年間の赤字額をすでに上回っています。
ベトナム政府は、今年の貿易赤字額を200億ドル以下に留めることを示していますが、仮に実現したとしても貿易赤字額は過去12年間で最大となるのが確実です。

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