スポンサーリンク |
災害で企業の耐久性アップ(タイ洪水、日系企業の奮闘記)
- 記事詳細
- タイの洪水で被災した日系企業の多くは、東日本大震災でも被害を受けている。カシオ電算機は震災後、部品調達に支障をきたし、デジカメの発売延期を余儀なくされた。その時の経験を今回の洪水に生かした。 昨年のタイ洪水では多くの部品メーカーが被災し、サプライチェーンがあちらこちらで寸断した。カシオ計算機も部品調達に支障をきたした1社だ。大埜修・生産資材統轄部長は、「電子辞書や業務用レーザースキャナの部品調達が滞った」と言う。今回、被害に遭った多くの日系メーカーは、東日本大震災の時も損害を被っている。カシオも例外ではなく、震災後の部品不足でデジタルカメラの発売延期を余儀なくされた。 首都バンコクの中心地は洪水被害を免れたが、今年は大丈夫か? サプライチェーンの「耐久性」を高めるために、その後カシオは製品ごとに代替メーカーが存在しない部品や、製造に時間がかかる部品を洗い出し、供給がストップしても、1〜1カ月半は生産し続けられるだけの部品在庫を余分に抱えることにした。

スポンサーリンク |