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【NY市場】GMの株価上昇で不透明感一服
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1日のNY為替市場、ドルは上下動する動きとなった。
きょう市場の注目を集めたのが自動車各社の6月の販売 台数。
普段は大きくは反応しない指標ではあるが、金融株 と同じく、最近は自動車株も米経済のリスクとして警戒され ている。
原油高が大きく影響している産業であり、一部の メーカーには破たんの噂なども出回っていた。
最初はフォードが発表された。
6月の販売台数は前年比 28％の大幅下落となったことから、市場はネガティブな反応 を見せた。
金融株も相変わらず売り圧力が強い中、株価 は大きく下落し、為替市場でもドル売り・円買いが優勢とな った。
後半になって、この動きを覆したのがGMの販売台数。
前年比18.5％減、調整後では8.3％減と減少はしているも のの、予想ほど悪化してなかったことから、フォードの結果 を受けて大きく下落していたGM株が急速に買い戻され、 市場全体の雰囲気が変化、一時160ドル超下落していた ダウ平均を一気にプラス圏に持ち上げ、ハイテク株や 金融株も買い戻されている。
その動きに為替市場でもドルの買い戻しや、円売りの動き が優勢となった。
GMの販売台数は市場の雰囲気を一変させるほどの内容 でもなかったように思われるが、このところのきつい下げ で、そろそろ、値ごろ感からの買い戻しの意欲も出てきて いるのかもしれない。
◆ドル円106円台に戻す ドル円は105円台で上下動する動きとなり、後半は106円 台に戻している。
ロンドン時間には原油高でドル売りが 優勢の展開となり、一時105円台前半まで下落していた。
その後、きょう発表になったISM製造業景気指数が予想を 上回ったことをきっかけに買い戻しが強まった。
ただ、金融 株や自動車株が前半は、相変わらず冴えない動きをして いたことから、106円台に戻し切れずに、再び105円台前半 に押し戻された。
しかし、後半になって、GMの6月の自動車販売台数が予想 ほど悪化してなかったことから、リスク回避の動きも後退、 106円台に戻している。
きょうの動きから、105円は堅くなってきているが、ただ上値 はやはり重そうで、106.40/50水準、その上には21日線が 107円手前に、レジスタンスが控えている。
◆ユーロドル きょうも1.58台に拒まれる ユーロドルは朝方の1.5740近辺から、1.58台に戻していた が、後半、リスク回避の動きが後退したことで、1.57台に伸 び悩む動きとなった。
インフレ懸念が強く、今週はECBの利上げが確実視されてい るが、連続利上げまではシナリオに描けない状態。
きょうは デンマークのGDPが発表されていたが、マイナス成長となり、 EU初のリセッション入りとなった模様だ。
インフレ懸念は強 いが、景況感も決して良くないのも実情。
ポールソン米財務相とトリシェECB総裁が会談し、通貨に ついて協議したことをポールソン長官が述べていたが、 特に具体的な内容も明らかとなっておらず、市場の反応 は限定的。
ユーロドルのレジスタンスとしては5月下旬、6月上旬に上値 を抑えられている1.5850水準。
一方、1.5750を割り込むと買 いが出てくるようだ。
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