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ユーロ圏を覆う奇妙な小康(Money Globe from London)
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- 意外なことに、ユーロ危機に揺れているはずの欧州経済が、金融市場の動向も実体経済も、予想より良好な状況にある。昨年12月8日に、欧州中央銀行(ECB)が3年間の長期資金供給策を無制限に行うことと、オペの適格担保を拡大するという決定をして以降、欧州周辺国の債務危機問題は小康を得ている。年明け後は大手格付け会社が、ユーロ圏諸国の多くの国債格付けを引き下げるなど悪材料が出たにもかかわらず、スペインやイタリアの国債入札は順調で、ドイツなどの中心国と周辺国の国債利回り格差の拡大傾向は、イタリアやスペイン、アイルランドなどについては歯止めがかかっている。 また、金融機関の資金調達に対するリスクプレミアムも、依然として高水準ながらもピークからは低下し始めている。

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