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新条約合意、されど危機は去らず(時事深層)
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- 欧州連合(EU)が、財政規律を強化する新条約の締結で合意した。だが、金融業界への影響を恐れた英国が不参加を表明し、足並みが乱れる。安全網の拡充や欧州中央銀行(ECB)の関与は不十分で、危機解決への道のりは遠い。 「英国の国益が守られない。だから、賛成しなかった」。デービッド・キャメロン英首相は、そう断言した。12月9日に開かれた、欧州連合(EU)首脳会議の記者会見でのことだ。キャメロン首相が拒否したのは、アンゲラ・メルケル独首相とニコラ・サルコジ仏大統領が提案した、ユーロ加盟国の財政規律を強化する「財政協定」への参加だ。 欧州債務危機の背景には、通貨は統合したが財政は各国独自という体制の不完全さがある。

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