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博士論文が明らかにした「県の役人」の実態(世界鑑測 北村豊の「中国・キタムラリポート」)
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- 広州の週刊紙「南方週末」は2011年9月1日付で『中県“政治家族”現象調査』という記事を掲載した。これは北京大学大学院博士課程を修了し、現在は“中国社会科学院”傘下の“当代中国研究所”の研究員となっている“馮軍旗(ふうぐんき)”という35歳の新進気鋭の学者が書いた25万字の博士論文『中県幹部』の中の一節「“政治家族”」の要約を掲載したものだった。当該論文『中県幹部』は2010年6月に行われた北京大学大学院の博士論文審査をパスしたもので、学識者の間でも高い評価を受けた。 先入観に囚われず、形式に縛られず 1976年に河南省駐馬店市の村落に生まれた馮軍旗は、中国共産党の村支部書記であった父親が毎日「人民日報」や「河南日報」などの新聞を読むのを見様見まねして育つうちに政治に関心を持つようになり、指導者の伝記を愛読するようになったが、これが後に北京大学大学院で世界史を専攻する契機となり、修士論文では「中世英国貴族の召使の世界」をテーマにした。

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