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【東京市場】 米株安でアジア株全面安も、円売りが優勢に
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27日の東京市場は、投信や輸入などの実需の円売りが強まった。
早朝は、前日の海外市場での米株の大幅安を受けて、 ドル安および円高水準から取引が始まった。
日経平均も寄り付きから前日比200円超の下落となり、 300円超の下落へと下げ幅を拡大していった。
しかし、仲値にかけての輸入のドル買い円売りや、 投信関連での外貨買い円売りによって、 ドル円、クロス円ともに買いが先行した。
原油先物はNY市場で一時140ドル台と高値を更新した後も 戻りは少なく、139ドル台前半の高値水準で揉み合った。
アジア株が軒並み3-5%の大幅安、原油高などの外部環境下で、 需給による円売りが優勢だった。
この後の海外市場でも、株安によるリスク回避の動きと 投信玉での円売りに売買が交錯することが予想される。
◆ドル円、107円台を回復 ドル円は、一時106.65レベルと前日海外市場の安値水準まで 売られたが、仲値前には107円をつける動きとなった。
106.80レベルがサポートされ午後には107.20台まで上昇した。
豪ドル円などクロス円からの買い圧力も下支えになった。
しかし、水準的には前日の107円台後半には届かず、 円高水準での調整の範疇に留まっていた。
早朝に発表された5月全国消費者物価指数はコア前年比が 1.5%上昇と予想を上回ったが、円相場への影響は ほとんど見られなかった。
◆ユーロドル下落、調整色強い ドル円の上昇につれて、ユーロドルも軟調に推移した。
早朝に1.5780近辺と海外市場の高値に迫る場面があったが、 次第に上値が重くなって午後には1.5720-40ゾーンへと 押し戻された。
昨日のドル安に対するポジション調整が中心だった。
◆NZドル、経済指標で売られるも、買戻し強まる 東京時間7:45発表のNZの第1四半期GDPは前期比-0.3%だった。
また、5月貿易収支が196百万NZドル赤字と発表された。
前期比マイナス成長は事前に織り込まれていたが、 貿易収支に関しての市場予想は150百万NZドルの黒字 予想だったことで、NZドル売りの反応がみられた。
NZドルは対ドルで一時0.7530レベル、対円で80.50近辺 へと下落した。
しかし、東京市場が本格的に始まると急速に下げ渋り、 一貫して上昇を続けた。
対ドルで0.76台を回復、対円で81.50近辺まで大きく反発。
市場では、個人投資家による押し目買いや、投信関連の 大口の買いの観測があった。

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