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欧州債務危機は誰が作ったか?(記者の眼)
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- 明るさが残っていたはずの街の所々にふっと暗みが広がっていく。江戸の昔、そんな夕暮れの一瞬を「逢魔(おうま)が時」と呼んだという。 薄れかけてはいるが、まだ十分明るい通りのそこここが急に暗くなる刹那は、昼間は見えない魔物が姿を現す一時と恐れたようだ。 おおよそ午後6時頃とされる逢魔が時が、暗がりの恐怖への入り口の時だとすれば、にわかに広がってきたイタリア国債のデフォルト(債務不履行)懸念に怯える世界経済は今、何時頃にいるのだろうか。 債務危機の裏にあった政治弱体化 「対策が(危機回避に)十分でなければ、連鎖的な銀行破綻、金融システムの危機を招き、第2のリーマンショックの恐れさえあると、(債券)市場は見ている」 第一生命経済研究所の主席エコノミスト、永濱利廣氏が指摘するように、欧州債務危機がさらに深刻化し、世界同時不況をもたらしかねないとの懸念が急速に広がっている。

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